11月22日(晴)。さわやかな朝である。少々遅刻ぎ
みだが僕はさわやかな朝を満喫しつつ自転車で事務
所に向かっていた。少し肌寒い気温ではあるが自転
車をこいでいればやがてほどよい気温となる。雲ひと
つない空の下自転車をこいでいるとついつい鼻歌も出
てくる。
”リング~に~稲妻走りぃ~♪”
ところが”炎の戦士を照らす”ぐらいのところで後ろから、
チリンチリン~、チリンチリン~と自転車のベルの音が聞
こえてきた。オレぇ~?と思ったりもしたが、この時期で
も事務所に着くころには軽く汗をかいているぐらいのスピ
ードで走っているので気にせず自転車をこいでいた。そう
しているうちにもチリンチリン~、チリンチリン~が近づいて
くる。やがてチリンチリン~、チリンチリン~は僕を追い越し
ていった。ママチャリに乗ったおばさんがチリンチリン~、
チリンチリン~を連打しながら爆走していた。どうやらおば
ちゃんはチャリ通りまっせぇ~的な意味でチリンチリンを鳴
らしているよう。もうとにかく連打していた。いくら僕のチャリ
が16インチだといってもこのまま抜かれていくのもしゃくだし
なんといってもこのおばちゃんが気になったのでおばちゃん
に遅れないよう自転車をこいだ。で、このおばちゃん、かな
りアグレッシブなコース取りをする。後ろからみて大丈夫か
と思ってしまうほど。僕も負けじと対抗する。やがて橋のあ
たりのコース取を誤ったおばちゃんを僕は抜いていった。ア
バヨおばちゃんと思いつつ橋を渡る。橋を渡り終えたところ
の信号が赤だったのでで僕は止まった。すると後ろからチ
リンチリン~、チリンチリン~。おばちゃんが追いついてきた。
しかも信号は赤にもかかわらず悪魔将軍ばりの残虐ファイ
トでコースを確保。そしてチリンチリン~、チリンチリン~の
ベルの音とともに去っていった。やがて信号は青となり再
びおばちゃんを追う側になったのだが僕の前にいたおじさ
んが中途半端な速度で進んでいるので抜くのにもたつい
ているうちにおばちゃんは姿を消した。目を閉じるとチリンチ
リン~、チリンチリン~。ベルの音が聞こえてきそうだ。