2008年12月15日月曜日

旅人16

そんなこんなで時間がくる。
数人のおばちゃんと建築やってまっせてな感じの
若い男性2人と僕で見学会は始まる。

正面


その裏側。

見学会の案内人からの説明を受けながら建物を見る。
外はあいにくの雨で外部は傘をさしながらの見学。
設計はあくまで遠藤新ではあるけどライトの分身のよう
な人で、ライトの設計思想を一番理解し、表現したとの
こと。ライトはプレーリー様式の人なのだけどたとえRC
の建物であっても水平を意識したデザインは通じるもの
があるように思えた。また、ライト特有の幾何学的なの
だけど有機的な幾何学模様もふんだんに施されていた。
言葉にできないほどすばらしい空間がそこにはあった。
そして、案内人はこのデザインを私見ではあったけど
語ってくれた。その中で遠藤新は雨のしずくが川へ続く
ストーリーを表現したのではないかというものがあった。
まったく同感であると感じたとともに、この建物は天と
地をつないでいると感じた。さきほどまで憎らしくあった
雨がそれをいっそう感じさせてくれた。旅の初日に見た
煙突になぜ僕が感動したのか?それは大量のエネル
ギーをそそぎ作られ、一瞬のうちに燃え尽きたように
放棄された精錬所。それらはやがて自然に返り、天と
地をつなぐ架け橋となった。それに感動したとここで
確信した。建築士は人と夢や希望を繋ぎ、設計する
建物は社会や環境、地球規模で言うなら天と地、天か
ら降る雨や光と地を繋ぐものであるべきではないだろう
か。今回の旅で見た建物にはただ圧倒されるだけで、
自分の力不足ばかり感じるだけだったけど、ここで得た
建築に対する思いは今後の人生を左右するものだった
と思う。いつの日か自分の手でこういった建物を設計
できること願いつつ、今回の旅の記録は終わろうと思う
(完