数人のおばちゃんと建築やってまっせてな感じの
若い男性2人と僕で見学会は始まる。
見学会の案内人からの説明を受けながら建物を見る。
外はあいにくの雨で外部は傘をさしながらの見学。
設計はあくまで遠藤新ではあるけどライトの分身のよう
な人で、ライトの設計思想を一番理解し、表現したとの
こと。ライトはプレーリー様式の人なのだけどたとえRC
の建物であっても水平を意識したデザインは通じるもの
があるように思えた。また、ライト特有の幾何学的なの
だけど有機的な幾何学模様もふんだんに施されていた。
言葉にできないほどすばらしい空間がそこにはあった。
そして、案内人はこのデザインを私見ではあったけど
語ってくれた。その中で遠藤新は雨のしずくが川へ続く
ストーリーを表現したのではないかというものがあった。
まったく同感であると感じたとともに、この建物は天と
地をつないでいると感じた。さきほどまで憎らしくあった
雨がそれをいっそう感じさせてくれた。旅の初日に見た
煙突になぜ僕が感動したのか?それは大量のエネル
ギーをそそぎ作られ、一瞬のうちに燃え尽きたように
放棄された精錬所。それらはやがて自然に返り、天と
地をつなぐ架け橋となった。それに感動したとここで
確信した。建築士は人と夢や希望を繋ぎ、設計する
建物は社会や環境、地球規模で言うなら天と地、天か
ら降る雨や光と地を繋ぐものであるべきではないだろう
か。今回の旅で見た建物にはただ圧倒されるだけで、
自分の力不足ばかり感じるだけだったけど、ここで得た
建築に対する思いは今後の人生を左右するものだった
と思う。いつの日か自分の手でこういった建物を設計
できること願いつつ、今回の旅の記録は終わろうと思う
(完